眠りはなぜ必要なの? 第6回
ヒトは一生の約1/3の時間を眠りに費やしています。
睡眠と覚醒は体内時計による規則正しいリズムを示して、夜間に集中して眠り、朝目覚めて活動します。
皆さんが毎日繰り返していることですよね。
睡眠と覚醒を調節する背景には、
①体内時計による睡眠覚醒の概日リズム調整
②時間に依存せず、覚醒時間の長さによって睡眠の質が左右される
ホメオスタシス現象
の2つがあります。
※「概日リズム」とは、約24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類など
ほとんどの生物に存在しているリズムをいいます。
「ホメオスタシス」とは、別名「恒常性」とも言い、生まれながらに体に備わるもので、環境の変化に対して自分の体内環境を「ある一定の範囲に保とうとする」する現象です。
では、この2つの眠りのルールが何らかの原因に阻害されるとどうなるのでしょうか?
それは、不眠や日中の眠気(ウトウト)などによって、起きていることが困難になってしまいます!
では、睡眠の質低下がなぜヒトに影響を及ぼすのか?というと、
睡眠中は単に脳が活動を停止しているだけではないからです。
実は寝ている間に・・・
・記憶の整理
・脳の修復
・ホルモンの分泌
・免疫力の回復
など、積極的に機能しているのです。
なんだか難しい表現になってしまいましたが、
睡眠をとる必要性を簡単にまとめますね。
以下、大きく分けて3つあります。
•「脳と体を休める」
•「ストレス解消」
•「身体の成長」
この中で特に一番重要なのは「脳と体を休める」ということ。
脳は起きている間ずっと働きっぱなしですからね。
なお、成長ホルモンは子どもにとっては身体の成長に関係しますが、
大人にとっても
・新陳代謝を活発にする
・脂肪燃焼効果
といった大事な効果があります。
ダイエットしている方にとっては睡眠をしっかり取ることも大事な要素!
『たっぷり1日働いた脳と体を休めるためにヒトは睡眠をとっている。』
そう考えることでより良い睡眠を見直すきっかけになるのかなと思います。