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結局、大人はどれくらい眠ればいい? 第9回

成人の睡眠時間については、健康被害のリスク予防や脳機能を清明に保つための
時間に関する研究が行われています。
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数多くの研究から、
肥満や糖尿病、うつ症状や自殺などのメンタルヘルス
事故などのヒューマンエラーでは、睡眠時間が不足するとリスクが上昇することが報告されています。

それでは、3つのテーマ毎に適正な睡眠時間を挙げてみます。

健康被害のリスク
とある調査で、100万人以上を対象とした睡眠時間と健康被害のリスクについて報告がありました。
その報告によると、睡眠時間6.5~8時間未満の群が健康被害の最もみられないグループだったそうです。
また、この報告では6時間以下の短い睡眠時間であっても、9時間以上の長い睡眠時間であっても
健康被害のリスクは上昇するそう。

諸説ありますが、日中に眠気が生じないように脳機能を清明に保つには、
7~9時間の睡眠時間が適正とされています。
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②肥満のリスク
アメリカ人男女約3000名を対象にした調査では、睡眠時間8時間越、9時間以下の群の肥満率が最も低く、
6時間以下の群では肥満率が高かったと報告があったそうです。

睡眠時間が短くなると、レプチン(食欲抑制ホルモン)の分泌が低下して、
グレリン(食欲増進ホルモン)の分泌が増えることが示されています。
つまり、睡眠時間が短いと食欲に関するホルモンのバランスが乱れて食欲が増進してしまい、
肥満につながりやすいと考えられます。
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③死亡率との関係
日本人男女約1万人の調査では、睡眠時間6時間未満の男性の死亡率は7時間台の男性に比べ2.4倍高くなることが報告されています。
睡眠時間9時間以上の群についても、リスクは上昇傾向にあるとのこと。


これらの報告をまとめると、適切な睡眠時間は7時間前後と考えられます。

しかし、1日に必要な睡眠時間には個人差がありますし、
個々に存在する理想の睡眠時間を知ることが大切なのかなと思います。
皆さんはご自身の理想の睡眠時間をご存知ですか?