健康でありたい!

健康であるために、毎日健やかに過ごすために

目を守ろう!コンタクトレンズ&ドライアイ 第16回

コンタクトレンズでのトラブル

コンタクトレンズを使用する人は増えていますが、

一方で、使用している人の10~20人に1人が、目に何らかの

障害を起こしているといわれています。

コンタクトレンズによる目の障害の多くは、「毎日のケアを怠る」

「使用時間が過度に長い」「外さずに寝る」などをきっかけに起こります。

特に、コンタクトレンズを外さずに寝ると、角膜への酸素の供給が著しく

不足してしまうので注意が必要です。

コンタクトレンズ.jpg

コンタクトレンズには、ソフトレンズとハードレンズがあります。

ソフトレンズは水分を多く含むため、柔らかくてつけ心地が良いのが

メリットですが、痛みなどを感じにくいというデメリットもあります。

たんぱく質や脂質などの汚れが付きやすく、細菌感染も起こりやすくなります。

特に近年は、ファッションを目的としたカラーコンタクトレンズ

使用によるトラブルが増加しています。

カラーコンタクトレンズも高度な管理を要する医療機器ですので、

毎日のケアと正しい使い方を守ることが大切ですね!


トラブルを防ぐために

コンタクトレンズによるトラブルを防ぐためには、

・使い始めは眼科で検査と処方を受ける
・使用時間・交換期限を守る
・レンズはしっかりケアする
・使用中も定期的に検査を受ける

などの注意が必要です。

特に、1日で使い捨てるタイプ以外は、毎日レンズを外すたびに

しっかりケアすることが大切です。

レンズを外す前にせっけんで手をよく洗い、手のひらにレンズをのせ、

洗浄液をつけて、表と裏を指でこすり洗いをします。

レンズケースも毎日水で洗って乾燥させてから使い、3か月をめどに

新しいものに交換します。

コンタクトレンズは医療機器なので、眼科医の検査と処方を受けて、

視力や目のカーブなどが合っているものを購入します。

使用中も3か月に1回程度は検査を受けるようにしましょう。


3つの「コン」に注意!

目の表面を覆う涙は、内側から液と油の層に大きく分けられ、

目の粘膜を保護しています。
液には分泌型ムチンというぬめりをつくる物質が混ざっていて、

まばたきをする際のまぶたと目の表面の摩擦を和らげます。

さらに、液の層の内側は、水分を目の表面全体になじませる働きを持つ

膜型ムチンで覆われています。

いちばん外側に油の層があり、水分が蒸発するのを防いでいます。

ドライアイは、こうした目の表面を潤す働きが低下して、

目の表面が乾燥した状態をいいます。

症状には、

・目が乾く、ゴロゴロする
・目が疲れる、痛い
・涙が出る
・目がかすむ
・目を開けていられない

などがあります。

これらの原因は、

『パソコン』
『エアコン』
コンタクトレンズ

の3つの「コン」によって涙の層が壊れることがドライアイの

三大要因といわれており、注意が必要です。


検査と治療

ドライアイが疑われる場合は、症状などを詳しく聞いたうえで、

・涙の量を調べる検査(シルマーテスト)

・涙の層が壊れるまでの時間を測る検査(BUT検査)

・目の表面を調べる検査(染色検査)

などが行われます。

治療は点眼薬が中心で、以前は人工涙液とヒアルロン酸がよく使われてきました。

2010年以降は、ムチンと水分を増やす働きのあるジクアホソルナトリウムと、

ムチンを増やす作用と目の粘膜の保護・修復をする作用があるレバミピドという

新しい点眼薬が普及しています。

従来の点眼薬より症状を改善する効果が大きく、重症の患者さんにも効果が

あることがわかっています。


眼は大切にしましょうね!

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